「新規事業の作り方」は存在しない
「新規事業のつくり方」という話になると、まず聞かれるのが「どういう手順でつくればいいですか?」という問いです。そして、期待されている回答は「この手順でやれば大丈夫」、「このフォーマットをくまなく埋めてください」だったりします。 大企業の人の多くは真面目で正解を求めるので、筋道立った合理性や、もれなく被りのない一覧表など、分かりやすい形式のハウツーが重宝されます。 「ビジネスモデルキャンバス」に代表されるようなビジネスモデルのテンプレートを否定するつもりはありません。どのテンプレートも作者の方の長年の経験の結果の結晶であり、有効だと思います。
事業計画は穴埋め問題ではありません。 「すべてのマスを埋めたら出来上がり」なんてことはなくて、そんなことよりもむしろ、「全体として破壊力があればいい。突破口を突破できていることが大事。理屈張った整合性よりも、生身の事業としての生存力の方がはるかに大事」ということを僕は強調したいです。
守屋実(元エムアウト)
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