上司を説得には「相手の立場に寄り添う」
これはTOUCH TO GOとして独立した今も心がけているのですが、交渉相手に提出する資料は3分で理解できるものをつくるようにしています。 プロジェクトの最終的な承認を下すのは企業のトップの方です。しかし、彼らは多忙で時間に余裕がないことがほとんど。短時間でもしっかり読んでもらえ、かつ疑問がわかないように分かりやすさが必要なんです。それでも追加の資料やデータを求められることはあります。そのたびに一から用意していたのではプロジェクトはなかなか進みません。 私はそれまでのいくつかの事業を立ち上げた経験から、企業がどのタイミングでどんな情報を必要とするのか、一通り把握できていました。だから要望があるだろう資料を前もって用意しておけたんです。 予想外の指摘があった場合も、すぐに対応して解消するようにしていました。納得してもらえれば、企業は事業を応援してくれる。だからこそ、一つひとつ誠実に答えるようにしていました

阿久津 智紀(株式会社TOUCH TO GO 代表取締役社長)