
『らくぴた』by ダイハツ工業
企業・事業概要事業内容①誰でも簡単に最適な送迎計画が可能②施設とドライバーとの相互連携③送迎業務の見える化で業務を改善解決すべき課題課題①高齢者にとっての送迎の負担課題②介護施設への経営負担マーケット人手不足の介護施設提供価値施設利用者の送迎の負担減少施設の負担減少導入技術事業展開福祉介護・共同送迎サービス『ゴイッショ』事業展開事例デイサービス北谷
企業・事業概要
会社名 | ダイハツ工業株式会社 |
ミッション | |
ビジョン | ダイハツグループは、世界中の一人ひとりが自分らしく、軽やかに輝くモビリティライフを広げます。 |
バリュー | |
所在地 | 〒563-8651(563-0044) 大阪府池田市ダイハツ町1番1号 |
代表者 | 奥平 総一郎 |
設立 | 明治40年(1907年)3月1日 |
資本金 | 284億円 |
会社URL | ダイハツ工業株式会社 総合トップページ (daihatsu.co.jp) |
事業URL | ダイハツ工業株式会社|送迎支援システム らくぴた送迎【ダイハツ】 (daihatsu.co.jp) |
参考・記事 |
事業内容

らくぴた送迎は、送迎前・送迎中・送迎後の各シーンで、 通所介護事業所の送迎業務をサポートし、 送迎計画担当者、ドライバー、管理者、そして利用者様が喜ぶ 送迎の実現をお手伝いするサービスです。
①誰でも簡単に最適な送迎計画が可能

現在は経験の長い限られた人が、アナログで作成をしている事が多い送迎計画を、システムを活用することで、誰でも簡単に最適な送迎計画を作成可能
②施設とドライバーとの相互連携

運行記録を活用し、送迎ルート見直しや車両数の適正化などを行い、業務の効率化をサポート
③送迎業務の見える化で業務を改善

作成された送迎計画は、各ドライバーが持つ専用スマートフォン端末に送られ、運行記録やキャンセル通知の相互連絡(施設側⇔ドライバー側)もスマートフォンひとつで可能となる国内初の機能※を装備し、運転中の煩雑な仕事を減少することで、運転に集中できる環境を提供※介護事業者向け送迎管理システムにおいて。ダイハツ工業調べ。
解決すべき課題
課題①高齢者にとっての送迎の負担
通所介護サービスを受けるためには、利用者が自宅から施設へ出向く必要がある。それを踏まえ、2005 年の法改正では、送迎加算が廃止。所定単位数に包括され、送迎自体は対価性のない輸送サービスとして提供されることになった。この送迎サービスに着目すると、まず、介護を必要とする高齢者にとって、長時間乗車や悪路あるいは乗降といった状況において、送迎自体が与える身体的・心理的負担が大きいことが十分予想される。
課題②介護施設への経営負担
一般に小規模である高齢者通所介護施設にとっては、設備費や人件費、外部委託費等の点から送迎サービスが経営負担を大きく左右するものでもある。
マーケット
人手不足の介護施設

地域によっては人手不足が厳しく、個々事業者の努力だけでは限界があることも見えてきました。そこで、事業者の皆様、行政・地域の皆様と連携し、送迎を競争から協調へと「共同送迎の実現に向けた取り組み」を、香川県三豊市の皆様と共に開始しました。
提供価値
施設利用者の送迎の負担減少
“短時間”で“家の前まで送迎車が来てくれる”など「施設利用者にとって嬉しいコンパクトカーを活用した送迎の普及」
施設の負担減少
介護施設職員の「送迎業務に関する悩み」を解消するシステムを目指して開発し、2017年11月より事業化に向けた実証実験を実施した。
*お客様の声◆送迎計画作成時間が半分になり、複数のスタッフが計画作成可能となった(送迎計画担当者)◆送迎車両が「今」「どこに」いるかがわかるので、ご利用者様から問い合わせがあった場合、すぐに回答できるようになった(施設管理者)◆車両の稼動状況が見える化でき、実際に稼動する車の数を減らすことができた(施設管理者)◆出発・到着時刻が自動で記録されるので、運行記録簿を記入する手間が減った(ドライバー・添乗員)
導入技術

作成された計画がドライバーアプリ側で閲覧でき、進捗を簡単に登録可能とすることで、管理者側でリアルタイムに送迎の状況やキャンセル等変更の発生も確認ができるようにした。これにより介護事業者側での送迎計画作業時間が1/4に短縮されるとともに属人的であった業務をスタッフ間で共有できるようにするなど、業務の効率化に貢献した。

最適な送迎計画を立案するために、複数の利用者と複数の車両との間で「多対多」の最適ルーティング及び車割りを実現するアルゴリズムを開発し、各種の条件を満たしつつ走行距離/業務時間の最短化を実現した。その他、リアルタイムの業務管理を実現するためにセンター側とクライアントアプリ側とが連携する動態管理の仕組みも導入し、これまでになかった介護事業者向けのテレマティクスサービスを実現した。
事業展開
福祉介護・共同送迎サービス『ゴイッショ』

地域によっては、現状の個別施設がそれぞれ送迎することについて、人材不足の課題が見えてきています。これらの課題解決に向け、2019年10月よりダイハツと香川県三豊市で検討を開始し、2020年11月に実施した実証事業では、介護施設にとって送迎業務を外部委託することにより業務負担が軽減されること、また、地域で共同化することにより効率的な稼働が実現できることなどが明らかになりました。さらに、他の自治体へヒアリング活動を行う中で、エリアや人口規模に関わらず、同様の課題を抱えている自治体が多いことから、社会受容性が高いモデルであると考え、福祉介護・共同送迎サービス『ゴイッショ』として全国展開することと致しました。
事業展開事例
デイサービス北谷

2019年9月から「らくぴた送迎」を導入して以来、何より効果を実感しているのが、送迎時間の計算が正確になったこと。実際の距離や走行時間のイメージが湧きにくかったエクセル表と違って、 画面上の送迎表の中で利用者を移動させるだけで、地図上に修正ルートが表示され、走行時間も自動で計算されるのが便利。突発的なキャンセルや追加が出た場合でも、利用者に正確な到着時刻を伝えられるようになった。
さらに、「AさんはBさんと相性が悪いから同乗NG」、「Cさんは歩行器を積む必要あり」など、留意すべき情報を入力しておけば、うっかり条件に合わない計画を作成してしまっても、エラー表示で教えてくれるから安心。
送迎時間が正確になったことは、利用者からのクレーム激減につながっており、それは働くスタッフにもうれしい効果をもたらしている。「送迎計画に無理が多いと、スタッフも遅れないようにと焦りながら運転するので、危険が増えます。それに、送迎へのクレームはどうしても運転を担当するスタッフに向けられてしまいます。せっかく施設内でいいサービスに取り組んでいても、送迎でご利用者様に不快な思いをさせて、施設の印象が悪くなってしまっては、日頃の努力も台無しですし、そのことがスタッフのモチベーションを下げてしまいかねません。ITの力でそういった事態を防げるのなら、利用しない手はないですね。」