人物概要
橋麻衣子は、味の素の社内起業プログラム 「A-STARTERS」第1号案件 のリーダーである。2017年に味の素に入社し、B2B営業として4年間勤務した後、2020年にA-STARTERSに応募。 133件の中から採択 され、3回のピボットを経て2023年8月に女性のセルフケアサービス「LaboMe」をローンチした。自身のPMS(月経前症候群)の経験を事業の原点とし、入社4年目の若手として大企業の新規事業に挑んだイントラプレナーである。
経歴
2017年に味の素株式会社に入社し、飲食店向けの B2B営業 を4年間担当した。それまでの味の素の新規事業は、商品開発のベテラン経験者がキャリアの集大成として手がけるものだったが、若手から新しいアイデアを募集する初の試みとしてA-STARTERSが始まった。
入社4年目の2020年に応募し、133件の中から採択。所定労働時間の 20%をプロジェクトに使えるルール のもと、営業業務と並行しながら新規事業開発を進めた。10年以上PMS(月経前症候群)に悩んだ自身の経験と、15年来の親友も同じ悩みを抱えていたと知った出来事が事業の原点となっている。現在はコーポレート本部R&B企画部アクセラレーショングループに所属。
主な実績
採択からサービスローンチまでの約3年間に 3回のピボット を経験した。当初は女性の体調変動をトラッキングするアプリとして構想されたが、お菓子や飲料への転換を経て、最終的に「プロダクト&コミュニティサービス」という形に着地した。チームのモチベーションが大きく落ちる「谷」を2回経験しながらも、顧客との対話を重ねて仮説を更新し続けた。
2023年8月、女性のセルフケアのためのサブスクリプションサービス 「LaboMe」をローンチ。味の素の研究者が厳選したセルフケアプロダクトの月次配送と、研究者・商品開発者・会員が一緒に学べるコミュニティの2軸で構成されている。味の素史上初の社内起業プログラム発の事業化として注目を集めた。
思想とアプローチ
橋が実践するのは、事業開発を 「壊して創る」プロセス として受け入れる姿勢である。最初のアイデアに固執するのではなく、顧客との対話を通じて仮説を更新し続けることが重要だと考える。完璧な計画を立ててから動くのではなく、小さな実験を重ねて学びを蓄積していく方法を実践してきた。
「アプリから始まり、お菓子や飲料に変わり……何度も『壊して創る』を繰り返した。チームのモチベーションが大きく落ちる谷を2回経験した」
若手だからこそ持てる 当事者としての視点 が新規事業の突破口になるという信念のもと、自分自身の悩みや経験を起点にした事業開発を推進。「どうせ通らない」と諦めるのではなく、まず手を挙げることの重要性を身をもって示している。