人物概要
光村圭一郎は、三井不動産のベンチャー共創事業部において 大企業のオープンイノベーション支援 を推進する人物である。2018年に東京ミッドタウン日比谷6階に共創施設BASE Qを開設し、大企業の新規事業担当者が業界を超えてつながるコミュニティを構築した。講談社の編集者から不動産デベロッパーへという異色のキャリアを持ち、「場づくり」と「編集力」を掛け合わせたイノベーション支援で知られる。
経歴
1979年東京都生まれ。2002年に 早稲田大学第一文学部 を卒業し、講談社に入社。『週刊現代』編集部と『FRIDAY』編集部で約5年間、編集者として勤務した。社会問題に自ら事業として向き合いたいという思いから、2007年に三井不動産に転職する。
入社後はビルディング本部にてオフィスビル開発業務やプロパティマネジメント業務に従事。日本初の超高層ビルである霞ヶ関ビルディングの管理運営も担当した。2012年から新規事業担当となり、2014年には日本橋・三越前にオープンイノベーションスペース「Clip ニホンバシ」を開設。2015年には全社横断的な新規事業部門として ベンチャー共創事業部 の立ち上げを自ら提案し、同部署へ異動した。
主な実績
最大の実績は、2018年に開設した BASE Q の企画・立ち上げである。「Q」は「Question」を意味し、答えが不明確な時代にこそ「問い」から始めるべきだという信念が込められている。BASE Qは単なるレンタルスペースではなく、コミュニティ形成・人材育成・メンタリング・マッチングを一体的に提供する共創施設として独自のポジションを確立した。
電通、EY Japanとの三社連携による「イノベーション・ビルディングプログラム」も展開。大企業のイノベーション担当者が社内では孤立しがちな課題に対し、 業界横断のネットワーク を形成して知見共有を促進してきた。不動産デベロッパーならではのリアルな拠点の力と、編集者時代に培ったコンテンツ設計力を融合させたアプローチが評価されている。
思想とアプローチ
光村のアプローチの核心は、イノベーションには物理的な空間だけでなく 「コミュニティとしての場」 が必要だという信念にある。オンラインだけでは実現しにくい信頼関係の構築や偶発的な出会いを、リアルな拠点を通じて生み出している。また、大企業には「イントラプレナー(社内起業家)」が5〜10人は必要であり、スタートアップの小さなアイデアと大企業の既存リソースを結びつける人材こそが鍵だと説く。
「イントレプレナーが不可欠。そんな時代がきている」