人物概要
大木哲秀は、サンデン・リテールシステムの執行役員として、冷凍自動販売機 「ど冷えもん」 の開発を主導した人物である。1993年の入社以来、自動販売機の開発・企画に携わり続け、コロナ禍で急拡大した冷凍自販機市場の立役者となった。「仕事は楽しくなければならない」を信条に掲げる。
経歴
1993年に群馬大学を卒業後、サンデン株式会社(現サンデン・リテールシステム)に入社。自動販売機の開発部門に配属され、技術者としてのキャリアをスタートした。1997年には 無人コンビニエンスストア の構想に挑戦するなど、早くから既存事業の枠を超えた新しいビジネスモデルの可能性を模索していた。
2002年からは国内外の 商品企画 を担当し、市場ニーズの分析と製品コンセプトの立案を手がけるようになる。2018年に新商品・新規事業の企画を統括する立場へと昇進し、従来の飲料自販機にとどまらない新たな事業領域の開拓を推進した。
主な実績
最大の実績は、冷凍自動販売機 「ど冷えもん」 の企画・開発である。冷凍食品を自動販売機で販売するという発想は、コロナ禍における非接触需要の急増と重なり、全国的な大ヒットとなった。飲食店や食品メーカーに新たな販売チャネルを提供し、 冷凍自販機という新市場 を事実上創出した。
さらに「ど冷えもんGO」アプリの開発や、 ロッカータイプの後付け対応機 の展開など、プロダクト単体にとどまらないエコシステムの構築を推進している。在庫管理システムやキャッシュレス決済専用のコンパクト自販機など、自販機の技術基盤を応用した複数の新サービスも手がけてきた。
思想とアプローチ
大木のアプローチは、 既存技術の「転用」による新市場創出 に特徴がある。自販機という成熟産業の中で培われた冷却技術、決済システム、遠隔管理の知見を、従来とは異なる用途に転用することで新たな価値を生み出してきた。
「仕事は楽しくなければならない」という信条のもと、 顧客の声を起点にした商品企画 を重視している。単に技術的に優れた製品を作るのではなく、社会課題や市場の変化を的確に捉え、タイミングよくソリューションを投入する姿勢が、ど冷えもんの成功につながった。