人物概要
斎藤祐馬は、デロイト トーマツ ベンチャーサポートの代表取締役社長であり、スタートアップと大企業をつなぐピッチイベント「 Morning Pitch」の創設者である。公認会計士としてのキャリアからスタートし、27歳でベンチャーサポート事業を立ち上げた。日経ビジネスの「 次世代を創る100人」に選出された、日本のベンチャーエコシステムを代表する推進者の一人である。
経歴
斎藤は慶應義塾大学を卒業後、2006年にトーマツ監査法人(現 有限責任監査法人トーマツ)に入社し、 公認会計士 の資格を取得。IPO支援業務に従事する中で、スタートアップの成長を支援することへの情熱を深めた。
2010年、27歳の若さでトーマツベンチャーサポート(現 デロイト トーマツ ベンチャーサポート)の設立に参画。2013年には毎週木曜の早朝7時に開催されるピッチイベント「Morning Pitch」を創設した。2019年からは代表取締役社長として、グローバルファームの知見とベンチャー支援の現場を統合する経営を推進している。
主な実績
Morning Pitchは累計 1,700社以上 のスタートアップが登壇し、毎回数百名の大企業関係者が参加する日本最大級のマッチングプラットフォームに成長した。当時、大企業には新規事業専門部署がほとんどなく、ベンチャー企業と出会う機会すらなかった状況に風穴を開けた。
デロイトの グローバルネットワーク を活かしながら、戦略策定から実行まで体系的にスタートアップを支援し、国内外のベンチャー政策立案にも関与している。一過性のマッチングではなく、継続的な接点の場を設けることで大企業とスタートアップの間に信頼関係が醸成される仕組みを構築した。
思想とアプローチ
斎藤のアプローチの特徴は、グローバルファームの持つ業界知見・コンサルティング能力と、現場に根差した コミュニティ形成 を両立させている点にある。ベンチャーエコシステム全体の活性化を志向し、個社支援にとどまらず構造的な変革を目指している。
「我々のようなグローバルファームだからこそ、大企業の本気の新規事業担当者とスタートアップをつなぐ場を持続的に運営できる。一過性ではなく、継続的な接点が信頼を生む」
著書
斎藤の著書『 一生を賭ける仕事の見つけ方』(ダイヤモンド社、2016年)は、自身のベンチャー支援の経験をもとに、情熱を注げる仕事との出会い方を説いた一冊である。Morning Pitchの創設に至るまでの軌跡や、起業家精神の本質について語られている。
