人物概要
ヴィンセント・フィリップ(Phillip Seiji Vincent)は、 Plug and Play Japan の代表取締役社長(CEO)兼Managing Partner, East Asiaとして、シリコンバレー発のグローバルイノベーションプラットフォームの日本・東アジア展開を統括する人物である。カリフォルニア生まれ、日本育ちという バイカルチュラルなバックグラウンド を持ち、2017年にPlug and Play Japanを設立。50社以上の大企業パートナーと1,000社を超えるスタートアップを接続し、日本のオープンイノベーションを牽引している。
経歴
カリフォルニアで生まれ、主に日本で育った。サンディエゴ州立大学で学んだ後、最初のキャリアは 日本の総合商社 のシリコンバレー拠点で、トレーディング、セールス、マーケティングに従事しながら、米国の新興テクノロジーやスタートアップを日本市場に紹介する業務を担った。
2014年にシリコンバレーの Plug and Play Tech Center 本社に参画し、IoT部門とMobility部門のプログラムディレクターを務めるとともに、日本企業のアカウントマネージャーを兼務した。シリコンバレーで数百社の大手企業と仕事をする中で、2番目に多い顧客が日本企業であることに気づき、日本市場の可能性を確信した。
2017年に Plug and Play Japanを東京に設立。以降、大阪・京都にも拠点を拡大し、東アジア全域のマネジメントを担うManaging Partnerとしてリーダーシップを発揮している。
主な実績
Plug and Play Japanの設立以来、東京・大阪・京都でFinTech、Insurtech、Mobility、Health、Energy、Smart Cities、Food & Beverageなど 8つの業界別アクセラレータープログラム を展開してきた。2017年の設立から累計1,000社以上のスタートアップを支援し、50社以上の大企業パートナーとのマッチングを実現している。
母体であるPlug and Play Tech Centerは、Google、PayPal、Dropboxなどを輩出した実績を持つ世界有数の イノベーションプラットフォーム である。フィリップはこのグローバルネットワークを活用し、国内だけでは出会えないイノベーションの種を日本企業に届ける仕組みを構築した。
「日本は米国外で最大の市場」と語るフィリップのもと、Plug and Play Japanは 日本のスタートアップのグローバル展開支援 にも注力し、双方向のイノベーションエコシステムの構築を進めている。
思想とアプローチ
フィリップの思想の核心は、イノベーションは パートナーシップによって加速する という信念にある。スタートアップが単独で事業を進めるのではなく、他のスタートアップや大企業と協業し、多様なアドバイスを受けることで成功確率が飛躍的に高まると説く。グローバルのケーススタディを日本に適用し、日本独自の強みと掛け合わせる手法が特徴的だ。
「スタートアップは単独で事業を進めるものと思われがちだが、パートナーシップこそがより魅力的なビジネスをつくり、成功確率を劇的に高める」
大企業にとっての オープンイノベーション の価値を、単なるスタートアップ投資ではなく、事業の共創と位置づける視座を持つ。日本の大企業がグローバルスタートアップと接続する「ハブ」としての役割を、実績をもって証明し続けている。