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事業事例

GLASS NODE ― 日本板硝子が挑む、ガラス建築の屋外広告媒体化

日本板硝子株式会社
素材 / 広告メディア #DOOH #デジタルサイネージ #素材メーカー #新規事業
事業・会社概要
事業会社
日本板硝子株式会社
業界
素材 / 広告メディア
開始年
2024年
代表者
日本板硝子 事業開発部
サービスサイト
glassnode.jp

History & Evolution

2022

「G-Wave Project」始動

日本板硝子社内で、ガラスの設置後の価値を高める新規事業構想がスタート。

2023

松竹との共同運営スキーム構築

銀座松竹スクエア(築地松竹ビル)への透明LEDビジョン設置に向け、松竹と提携。

2024

「東銀座スクエアビジョン」試験放映開始

2024年8月1日より、国内最大級(高さ約5m×幅約10m)のガラス直貼り型透明LEDビジョンの試験放映を開始。

課題・背景

日本板硝子は建築用ガラスの大手メーカーとして、 オフィスビルや商業施設のガラスファサード を長年にわたり供給してきた。しかし、ガラスは建物に納品した時点で取引が完結するフロー型のビジネスであり、納品後に継続的な収益を生む仕組みがなかった。

一方、都市部のオフィス街にはガラスを多用した建築が林立しているにもかかわらず、屋外広告に使える面は限られている。広告主は視認性の高い大型媒体を求めており、ビルオーナーは建物の資産価値向上を模索していた。この 「ガラス面の未活用」 という構造的なギャップに着目したのが、日本板硝子の新規事業構想であった。

取り組みの経緯

日本板硝子は社内の新規事業検討プロジェクト 「G-Wave Project」 を通じて、ガラスが持つ価値の再定義に取り組んだ。テーマは「ガラスを納めて終わりではなく、設置した後の価値を高められないか」であった。

検討の中で浮上したのが、ガラス面に透明LEDデバイスを組み込み、建築ガラスそのものを屋外広告媒体に変えるという発想である。アビームコンサルティングの支援も受けながら、メディア事業の構想から立ち上げ、運営までの事業化を推進した。2023年には松竹と提携し、 銀座松竹スクエア (築地松竹ビル)への設置に向けた共同運営スキームを構築した。

サービス概要

「GLASS NODE」 は、日本板硝子がメディアオーナーとして展開するガラス建築の屋外広告媒体化サービスである。ビジネスモデルは3者で構成される。日本板硝子がガラスサイネージの技術と媒体運営を担い、駅や商業施設などの ロケーションオーナー がガラス面の活用を許諾し、 広告主 が広告枠を購入する。

第1号案件である「東銀座スクエアビジョン」は、2024年8月1日より試験放映を開始した。高さ約5m、幅約10mのガラスカーテンウォール直貼り型透明LEDビジョンは、 国内最大級の規模 を誇る。昼間の日差しの下でも夜間でもシースルーの透過性を維持しながら、高い光沢感と立体感のある広告映像を表示できる点が特徴である。

設置場所は晴海通り沿いで、1日あたり約3万6,000台の車両が通過する交通量の多いエリアに位置する。LIVE BOARDのマーケットプレイスとも接続・連携しており、プログラマティックな広告配信にも対応している。

成果と現状

東銀座スクエアビジョンは試験放映段階から注目を集め、DOOH(Digital Out of Home)市場における 素材メーカー発の新たな参入モデル として業界内で話題となった。日本板硝子は今後、銀座以外のエリアにもGLASS NODEの展開を拡大する方針を示している。

ガラスファサードを持つ建物は都市部に無数に存在するため、潜在的な設置候補は極めて多い。広告主にとっては新たな大型媒体の選択肢が増え、ビルオーナーにとっては建物の収益化手段が加わるという、 三方良しの構造 が事業拡大の原動力となっている。

この事例から学べること

第一に、既存アセットの「用途転換」による新市場の創出である。 日本板硝子は新しい素材を開発したわけではない。既に大量に設置されている建築ガラスに「メディア」という新しい用途を与えることで、素材メーカーとしての事業領域をBtoBの建材供給から、BtoBtoC の広告メディア運営へと拡張した。

第二に、フロー型ビジネスからストック型ビジネスへの転換モデルである。 製造業の多くは製品を納品した時点で売上が立つフロー型の収益構造に依存している。GLASS NODEはガラスの設置後も広告収入というリカーリング収益を生む仕組みを組み込んだ。素材メーカーが「売って終わり」から脱却するための一つの解を示している。

第三に、パートナーシップによる新規事業の実現可能性の向上である。 ガラスメーカーが単独で広告事業に参入しても、媒体販売のノウハウや設置場所の確保は難しい。松竹というコンテンツ・施設運営企業、LIVE BOARDというプログラマティック広告基盤と組むことで、自社に不足するケイパビリティを補完した。

関連項目

成功の鍵

1

「納めて終わり」からの脱却

ガラスを建築に納品した後も、メディアオーナーとして継続的な収益を得るストック型ビジネスモデルへの転換。

2

ロケーションオーナーとの共同運営モデル

松竹のような施設運営企業と組むことで、設置場所の確保と広告販売を同時に実現する座組みの設計。

3

素材の強みを活かしたDOOH参入

ガラスの光学特性に関する深い知見を持つからこそ実現できる、透過性と視認性を両立した透明LEDビジョンの差別化。

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