荏原製作所
EBARA Corporation
ポンプ国内首位の産業機械メーカー。陸上養殖事業や障がい者の働き方改革など、100年企業のコア技術を社会課題に接続する新規事業に挑む。
企業概要
- 企業名
- 荏原製作所
- 業種
- 産業機械 / 環境装置 / 半導体製造装置
- 所在地
- 東京都大田区
- 創業
- 1920年
- 公式サイト
- www.ebara.co.jp
企業概要
株式会社荏原製作所は、 1912年に創業 し、1920年に株式会社として設立された産業機械メーカーである。渦巻ポンプの製造からスタートし、現在はポンプ・タービンなどの風水力機械、浄水・排水処理装置、 半導体製造装置 の3事業を柱とする。ポンプ国内首位の技術力を持ち、世界トップクラスのシェアを誇る製品を複数保有している。
100年以上の歴史を持つ同社が、2019年から本格的に 新規事業開発プロジェクト を始動した。30年以上ぶりの新規事業への挑戦として、陸上養殖事業や障がい者の働き方改革など、コア技術を社会課題に接続する取り組みを進めている。
新規事業への取り組み
荏原製作所の新規事業は、 「流体制御」と「精密加工」 というコア技術を起点としている。ポンプで培った水処理技術を陸上養殖に応用し、半導体製造装置の精密制御技術を異分野に展開するという、技術シーズ起点の事業開発アプローチが特徴的である。
2019年7月に新規事業開発プロジェクトを始動し、複数の事業テーマを並行して探索している。中でも注力するのが マリン事業(陸上養殖) である。世界的な水産資源の需要増と海面養殖による環境汚染という課題に対して、荏原のポンプ技術を応用した循環型の養殖システムで解決を図る。
同時に、特例子会社 荏原アーネスト を拠点とした障がい者の働き方改革も、新規事業としての可能性を追求している。テクノロジーを活用して障がい者の潜在能力を引き出し、新たな雇用モデルを確立する取り組みである。
主な新規事業・事例
陸上養殖事業 — ポンプ技術で「海を休める」
荏原製作所の陸上養殖事業は、同社のポンプ・水処理技術を活用した 閉鎖循環式の養殖システム の開発を目指すものである。海洋汚染を防ぎながら安定的に水産物を生産する「海を休める」というコンセプトのもと、事業化を推進している。
2020年6月には京都大学発スタートアップの リージョナルフィッシュ株式会社と資本業務提携 を締結した。リージョナルフィッシュが持つゲノム編集による品種改良技術と、荏原の水処理・流体制御技術を組み合わせ、次世代型の陸上養殖システムの実用化を目指す。オープンイノベーションによるディープテックの事業化事例として注目される。
荏原アーネスト × アクアポニックス — 障がい者雇用と新規事業の融合
特例子会社 荏原アーネスト の敷地内には、魚の陸上養殖と野菜の水耕栽培を組み合わせた 「アクアポニックス」 の設備が導入されている。魚の排泄物を微生物が分解し、植物がそれを栄養として吸収、浄化された水が再び魚の水槽に戻る循環型システムである。
この仕組みは、親会社の陸上養殖プロジェクトの一環として導入されたものであり、 障がい者が日常の運用実務を担当 している。ESG経営と新規事業の融合という観点から、障がい者の活躍の場を広げながら事業の実証データを蓄積する、一石二鳥のモデルとなっている。
DXによる障がい者の働き方改革
荏原アーネストは、 ソーシャル・エックスが運営する「逆プロポ」 を活用し、DXで障がい者の働き方の可能性を広げる実証事業の参加自治体を募集した。従来の単純作業中心の障がい者雇用を脱却し、テクノロジーの力で多様な業務への参画を実現する試みである。 「障害者雇用エクセレントカンパニー賞」 の産業労働局長賞も受賞しており、先進的な取り組みとして評価されている。
アプローチと特徴
荏原製作所の新規事業の特徴は、 100年企業が「なぜ今、この事業をやるのか」 という問いに明確な答えを持っている点にある。ポンプ技術→水処理→陸上養殖という技術の延長線上に新規事業を位置づけることで、社内の納得感を確保しながら新領域に進出している。
同時に、障がい者雇用という社会課題を新規事業と結びつけるアプローチは、ESG経営と事業開発を統合するモデルとして示唆に富む。コア技術を持つ製造業が、スタートアップとの協業や社会課題への接続を通じて新規事業を生み出す道筋を示している。
関連項目
おすすめ書籍
このサイトは生成AIによる情報収集をベースに作成されています。
本ページの情報に誤りがある場合があります。
修正についてご報告いただければ、随時修正対応いたします。
IntraStar NEWS
新規事業の事例・セミナー情報・スタートアップの資金調達情報を
ほぼ毎週お届け。1,200名超のイントラプレナーが読んでいます。
Powered by Substack ・ いつでも配信停止できます


