人物概要
イノベーション鈴木は、積水化学工業のコーポレート新事業開発部イノベーション推進グループ長として、新規事業創出に取り組む人物である。「企画創出」「オープンイノベーション」「 C.O.B.U.アクセラレーター」の3つの機能を統括し、グループ全体からの挑戦を促進している。前職では電子カルテシステムとAI診療支援の連携、視線推測によるサイト内関心検知など 複数のオープンイノベーション を手がけた実績を持つ。「イノベーションは楽しんで取り組むもの」という信念を体現する存在として知られる。
経歴
前々職では、360度画像を使ったインタラクティブなバナー広告をオープンイノベーションにて開発し、 複写機メーカーの広告事業参入 を実現させた。前職では、電子カルテシステムとAI診療支援の連携、視線推測によるサイト内関心検知、オンデマンド交通サービスなど多様な領域のオープンイノベーションを担当した。
2021年12月に積水化学工業のイノベーション推進グループに参画し、社内公募で立ち上がった同グループの一員として 新規事業創出の仕組みづくり に取り組み始めた。「イノベーション鈴木」という呼び名自体が、楽しさを原動力にイノベーションに取り組む姿勢を象徴している。
主な実績
積水化学グループ全従業員を対象としたビジネスコンテスト 「C.O.B.U.アクセラレーター」(Community of Brave Unicorn)を立ち上げ・運営している。第1期(2023年度)には1ヶ月半の募集期間でグループ全体から 206件のアイデア応募 があり、想定の2倍を超えた。その半数以上が新規事業に関与した経験のない現場からの応募だった。
審査会では登壇する起案者が 「ヒーロー」になるようなステージ演出 を施し、視聴者も番組を見ているような感覚で楽しめるよう設計している。ビジコンAWARDS2025の最終ノミネート企業にも選出されるなど、制度設計の質でも評価を得ている。
思想とアプローチ
イノベーション鈴木が一貫して実践するのは、新規事業への動機を 「義務」から「好奇心」に転換 する仕掛けづくりである。「やらなければならない」ではなく「面白いからやりたい」という内発的動機こそが創造性のスイッチを入れると考え、挑戦者を「ヒーロー」にする仕組みを制度に組み込んでいる。
「審査会でのプレゼンは、登壇する方がヒーローになるような形でステージ演出をしている。応募者の視聴者も番組を見ているような感覚で楽しめるようにしている」
素材メーカーという技術志向の強い企業において、 楽しさを原動力にイノベーションに取り組む 姿は「新規事業=苦行」という固定観念を覆す。楽しんでいるからこそ発想が自由になり、周囲を巻き込む力が生まれるという考えを体現している。