人物概要
望月紳は、東京ガスリビング戦略部くらしサービス事業推進グループに所属し、エネルギー以外の生活サービス領域で 新規事業の開発・運営 を担うイントラプレナーである。2007年の入社以来、一貫して家庭用分野の事業に携わってきた。「悩んだときはファクトを取りに行く」という行動原理で、インフラ企業の中から複数の新サービスを生み出したことで知られる。
経歴
2007年に東京ガスに入社し、大手不動産会社向けの 法人営業 を担当。その後、2016年頃から新規サービスの開発・企画業務に従事するようになった。ガスの検針や保安点検で培った家庭との信頼関係を、エネルギー以外の領域で深耕する新規事業の開発を一貫して手がけている。
2021年5月に「東京ガスのハウスクリーニング」を、2022年3月には空き家管理サービス 「実家のお守り」 をサービスリリース。2022年4月からは両サービスの運営責任者を務めている。顧客インタビューを繰り返しながらファクトベースで仮説を検証し、事業化に至るプロセスを実践してきた。
主な実績
最大の実績は、インフラ企業という安定性重視の組織の中から 2つの新規サービスを事業化 したことである。「東京ガスのハウスクリーニング」は独自研修を受けた専門スタッフによるサービスで、スマートフォンから手軽に注文できる仕組みを構築した。「実家のお守り」は、首都圏1都3県に空き家総数の約25%が集中しているという市場データと、共働き世帯が管理に手が回らないという顧客課題をファクトとして掴み、事業化に結びつけた。
いずれのサービスも、デスクリサーチだけに頼らず顧客に直接会い、プロトタイプを試してもらうことでリアルな反応をデータとして蓄積した。社内の多様な意見に振り回されずに事業を前進させた点で、 大企業における新規事業推進のモデルケース となっている。
思想とアプローチ
望月のアプローチの核心は、判断に迷ったら「仮説ではなくファクトを取りに行く」ことを最優先にする姿勢にある。収集したファクトを 社内コミュニケーションの共通言語 にすることで、個人の主観ではなく客観的な根拠に基づく議論へと転換させた。また、PoC(概念実証)を小さく素早く実施し、ファクトの蓄積スピードを上げることを重視している。
「悩んだときは、実験によるファクトづくりから仮説を立てることが最短だと考えている」