人物概要
野中利明は、ANAホールディングス傘下のANA総合研究所で主席研究員を務める人物である。全日本空輸 企画室MaaS推進部を兼務し、障がい者・高齢者・訪日外国人など移動にためらいのある人々を支援する 「Universal MaaS」 の社会実装を推進している。銀行、コンサルティング、航空という異なる業界を横断した経歴を持つ。
経歴
1988年に大和銀行(現りそな銀行)に入行し、銀行員としてキャリアをスタートした。香港駐在では シンジケートローンや外国為替 を担当し、1997年の香港返還まで現地に駐在した。その後台湾に異動し、現地パートナー銀行への出向を通じて日本企業の台湾進出を支援した。
2000年に野村総合研究所(NRI)に転じ、コンサルタントとしてのキャリアを築いた。NRI在籍中にANAの LCC(格安航空会社)立ち上げ を支援したことが縁となり、2013年にANAに中途入社した。ミャンマーでの新規航空会社設立のためヤンゴンに駐在し、帰国後はベンチャーキャピタル(World Innovation Lab)への出向を経て、2019年4月よりANA総合研究所に在籍している。
主な実績
野中の名前を広く知らしめたのが、 「Universal MaaS」 の構想と推進である。身体的な理由やその他の事情で移動を躊躇する人々が、快適かつストレスなく移動を楽しめるサービスの実現を目指す。京浜急行電鉄、横須賀市、横浜国立大学をはじめとするパートナー企業・機関とともに、 産学官の共同プロジェクト として社会実装に向けた取り組みを進めている。
ANA総合研究所主席研究員としての活動に加え、地域経済活性化支援機構のシニア・アドバイザーや一般社団法人Work Design Labのパートナーも務め、地域創生とモビリティの交差点で 業界横断的な知見 を発揮している。
思想とアプローチ
野中を特徴づけるのは、 「社内外の垣根を超える」 姿勢である。銀行、コンサルティングファーム、航空会社という異なる業界での経験が、既存の業界常識にとらわれない発想の源泉となっている。Universal MaaSの取り組みにおいても、航空会社の枠を超えて鉄道・自治体・大学と連携する共創型のアプローチを実践している。