人物概要
坂井 直樹は、キュレーションズのアドバイザーを務める コンセプター である。日産「Be-1」「PAO」「Figaro」、オリンパス「O-Product」(MoMA永久保存品)など、従来の常識を覆すプロダクトコンセプトで数々の新市場を創出してきた。 ウォーターデザイン 代表取締役。
経歴
1947年 大阪市生まれ、京都市育ち。 京都市立芸術大学 デザイン学科 に入学後、在学中に渡米。サンフランシスコで Tattoo Company を設立し、刺青プリントTシャツが大ヒットした。
1973年 に帰国後、 ウォータースタジオ を設立しテキスタイルデザイナーとして活躍。 1987年 に日産 「Be-1」 のコンセプトデザインを手がけ、わずか1万台の限定販売にもかかわらず社会現象を巻き起こし「 フューチャーレトロ」ブームを創出した。
その後、 慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)教授 としてデザイン、コミュニケーション技術、UIを研究。 2004年 に ウォーターデザインスコープ(現ウォーターデザイン) を設立し現在に至る。
主な実績
- 日産「Be-1」(1987年): フューチャーレトロブームを創出。限定1万台が即日完売
- オリンパス「O-Product」(1988年): カメラの概念を覆すデザイン。1995年にMoMA企画展に招待出品、後に MoMA永久保存品 に選定
- 日産「PAO」(1989年)、 「Figaro」「Rasheen」: パイクカーシリーズとして時代を象徴するプロダクトを連続プロデュース
- au KDDI「HEXAGON+MACHINA」: 携帯電話デザインでもコンセプト力を発揮
- 慶應義塾大学SFC教授 として次世代のデザイン人材を育成
- DMMオンラインサロン「デザイン経営倶楽部/DMC」 を主宰
思想とアプローチ
坂井は自身を「デザイナー」ではなく 「コンセプター」 と定義する。自ら手を動かすのではなく、 才能を見出し組み合わせる「デザイン部長」 として機能することで、従来の延長線上にないプロダクトを生み出す。
「アンチ・デザインシンキング」 を提唱し、輸入された方法論に踊らされない独自のイノベーション論を展開。好奇心こそがイノベーションの源泉であり、常識を飛び越える思考が新しい価値を生むと説く。
「僕の仕事は才能をキャスティングするデザイン部長。自分で手を動かすのではなく、最高の才能を組み合わせることで、誰も見たことのないものを生み出す」
