人物概要
浦 はつみ(うら はつみ)は、株式会社ミツバチプロダクツの代表取締役を務める人物である。パナソニックで約20年にわたるキャリアを積んだ後、社内で提案した新規事業を 独立会社として立ち上げた社内起業家 である。
パナソニックのスチーム技術を活用した業務用ホットチョコレートマシン 「∞MIX(Infinimix)」 を開発し、チョコレートを「食べる」から「飲む」へと転換する新たな食文化の創造を目指している。
経歴
1997年にパナソニックに入社 した。家電営業、消費者向け商品企画、マーケティングなど幅広い業務を経験し、消費者のニーズを深く理解する視座を培った。
2017年にチョコレートドリンク事業を社内で起案。パナソニックの社内新規事業創出プログラム「Game Changer Catapult」を通じて事業化を目指したが、社内での本格事業化は実現しなかった。しかし、 BeeEdge (Scrum Venturesとパナソニックの合弁会社)の第1号支援案件として選ばれ、 2018年9月にミツバチプロダクツを設立 した。
パナソニックの休職制度(最大5年)を活用し、会社に籍を置きながら新会社の経営に専念する道を選択した。
主な実績
パナソニックのスチーム技術を転用した 業務用ホットチョコレートマシン「∞MIX(Infinimix)」の開発・商品化 を実現した。チルドチョコレート製品も展開し、「飲むチョコレート」という新しいカテゴリーの確立を目指している。
BeeEdgeの投資第1号案件として、 パナソニックグループの「お蔵入り」事業を外部で復活させるモデル の先例となった。この取り組みは第1回 日本オープンイノベーション大賞「科学技術政策担当大臣賞」 を受賞し、大企業の眠れる技術やアイデアを活用する仕組みとして高く評価された。
パナソニックが約半世紀にわたって抱えてきた「新規事業の仕組みはあるが事業化に至らない」という課題に対し、 外部スタートアップとしての機動力 で解決策を示した点が注目される。
思想とアプローチ
浦を突き動かしたのは、 「圧倒的な情熱」 だった。社内で一度は見送られた事業アイデアを諦めず、BeeEdgeという新たな仕組みを活用して外部での事業化に踏み切った。
大企業の技術資産を活用しつつ、 スタートアップとしてのスピード感ある意思決定 を両立させるカーブアウトモデルの実践者である。パナソニックの組織では実現しにくかった迅速な市場投入と顧客フィードバックの反映を、独立会社として可能にした。