人物概要
渡辺啓太は、森永製菓のダイレクトマーケティング事業部において、法人向けオリジナルパッケージサービス 「おかしプリント」 を企画・事業化したイントラプレナーである。アンテナショップの出店・運営に奔走するなかで、既存取引先から寄せられるオリジナル菓子の要望に応えきれない課題を発見。 2,800社超 が利用するBtoBサービスへと成長させた。
経歴
森永製菓に入社後、アンテナショップの出店および運営を担当した。店舗運営の現場で、取引先から オリジナル菓子の製造 について相談を受けることが年に何度かあったが、注文数の少なさが原因で実現できないケースが繰り返されていた。
この課題を解決するため、生産量によらず顧客の声に応えられるサービスとして「おかしプリント」を構想。2016年に法人向けサービスとして本格始動させた。2021年4月に新領域創造事業部から ダイレクトマーケティング事業部の事業推進グループ に移管され、事業の組織的な位置づけが格上げされた。
主な実績
「おかしプリント」は、ハイチュウ、小枝、森永ミルクキャラメルなど森永製菓の主力商品のパッケージを、 法人が独自のデザインにアレンジ できるノベルティサービスである。社内外向けイベント、商談、採用活動などのビジネスシーンで活用され、計2,800社超の利用実績を持つ。
サービス立ち上げ後は、チャットボットの導入で 問い合わせ数を4倍 に伸ばし、デジタルマーケティングの活用でCPAを40%改善するなど、サービスのグロースにも注力した。菓子メーカーのBtoB事業という新カテゴリを開拓した点が評価されている。
思想とアプローチ
渡辺のアプローチの核心は、 「お菓子が人の距離を縮める」 という気づきにある。ビジネスシーン特有の硬い雰囲気を柔らかくする力がお菓子にはあり、それをコミュニケーションツールとして事業化するという発想が独自性を生んだ。
現場で顧客の声を直接聞き、既存の製造ラインでは対応できない小ロットの需要を テクノロジーで解決 するという逆転の発想は、大企業の既存アセットを新しい文脈で活用するイントラプレナーシップの好例である。
「自分がここにいて何も変わらなかったらかっこ悪いじゃないですか」