人物概要
横山賀一は、三井物産のベンチャースタジオ Moon Creative Lab のPresident兼CEOを務める人物である。慶應義塾大学経済学部卒、IMD PEDディプロマ取得。三井物産で25年以上にわたりイントラプレナーとして活動し、ヘルスケア事業やヨーロッパでの新規事業立ち上げを経験した後、グループ全体の新規事業創出を担う現職に就いた。
経歴
三井物産に新卒入社し、最初の2年間は 経理部門 でファイナンスの基礎を習得した。その後ヘルスケア領域に転じ、医療機器の輸入販売、国内製造拠点の立ち上げ、新会社設立、投資案件の推進、病院経営など 多岐にわたる事業開発 を手がけた。
ベルギーに 6年半駐在 し、ヨーロッパでの新規事業立ち上げや25カ国にわたる消費財のサプライチェーン構築に携わった。人生の4分の1をヨーロッパで過ごしている。帰国後は経営企画部で長期業態ビジョンの策定プロジェクトを担当し、三井物産の「つなぐ」から「つくる」への戦略転換を構想した。
主な実績
最大の実績は、三井物産グループの新規事業創出を担う ベンチャースタジオ「Moon Creative Lab」 の経営を率いていることである。東京とシリコンバレーに拠点を持ち、グループの 4万5,000人以上 の社員からアイデアを公募する制度を運営。累計で 54事業 を生み出した。
Moonの特徴は、親会社から独立した意思決定権を持ち、起業経験者、エンジニア、デザイナーなど外部人材を積極的に採用して 0から1の事業創出 に特化している点にある。失敗を許容し段階的に投資を行うベンチャースタジオモデルを総合商社の中に確立した。
思想とアプローチ
横山の思想の核心は、総合商社が持つ 「つなぐ」力を「つくる」力に進化させる ことにある。25年以上にわたるイントラプレナーとしての経験から、大企業の中で新規事業を生み出すには、独立した組織体制と外部人材の融合が不可欠であるという確信を持つ。起業家へのメンタリングと事業の戦略策定を自ら主導する、プレイングマネジャー型のリーダーシップが特徴的である。