概要
CAKK(CyberAgent Kachi Kojo:企業価値向上会議)は、サイバーエージェントが2022年10月に導入した、新規事業および既存事業の育成・管理システムである(前身は2004年から続く「CAJJ」プログラム)。
多くの企業が「始め方」に注力する中、サイバーエージェントは「育て方」と「終わらせ方」をシステム化している点が最大の特徴だ。事業をフェーズごとに「リーグ戦」で競わせ、 業績に応じて昇格・降格させる という、ゲーム性と規律を兼ね備えた仕組みである。
詳細
サイバーエージェントの強さは、ヒット作を生む「運」ではなく、ヒット作が出るまで打ち続ける「率」と「打席数」にある。
CAJJからCAKKへ(2022年の進化)
長年運用された「CAJJ」プログラムは、2022年に「CAKK」へとリニューアルされた。 CAJJは主に「営業利益」を指標としたリーグ戦だったが、CAKKでは「企業価値(時価総額への貢献)」をより重視するようになった。事業のフェーズを「StartUp」「Growth」「Board」などに分け、それぞれのステージに最適化されたKPIで評価を行うことで、目先の利益だけでなく中長期的な成長を促す設計となっている。
子会社社長の量産
サイバーエージェントには多数の子会社が存在するが、それらはCAKK(旧CAJJ)の枠組みの中で切磋琢磨している。「本体の部長」よりも「子会社の社長」の方が裁量が大きく、若手のエース級人材がこぞって子会社経営を志向する独自のキャリアパスが確立されている。
学べること
- 「新陳代謝」をシステム化する: 撤退基準(定量的ルール)を持つことで、組織の淀みを防ぐことができる。
- 「経営者」を育てる: 単なる事業責任者ではなく、PL(損益計算書)とBS(貸借対照表)に責任を持つ「社長」という役職を与えることが、人材育成のスピードを最大化する。
- ゲーム化(Gamification): 事業運営を「リーグ戦」というゲームに見立てることで、競争心と透明性を高め、組織全体を活性化させている。


