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制度・プログラム事例

CAKK(旧CAJJ)

人事制度 運営中
制度・プログラム概要
運営企業
サイバーエージェント
種別
人事制度
開始年
2004年
状態
運営中
主な成果
ABEMA , Makuake , Cygames
公式サイト
www.cyberagent.co.jp/way/list/detail/id=30256

History & Evolution

2004

「CAJJ」プログラム開始

事業育成と撤退のルールを定めた独自の管理システムを導入。

2006

「あした会議」開始

役員対抗の新規事業案決議合宿。ここから多数の子会社が誕生。

2013

「Game事業」の大躍進

CAJJの仕組みの中で競い合ったゲーム事業が大きく成長。

2016

「AbemaTV」開局

巨額投資を伴うメディア事業も、撤退基準と投資規律の中で運営。

2022

「CAKK」へリニューアル

企業価値向上(Kachi Kojo)を目的とした新制度へ移行。指標を営業利益から企業価値へ。

概要

CAKK(CyberAgent Kachi Kojo:企業価値向上会議)は、サイバーエージェントが2022年10月に導入した、新規事業および既存事業の育成・管理システムである(前身は2004年から続く「CAJJ」プログラム)。

多くの企業が「始め方」に注力する中、サイバーエージェントは「育て方」と「終わらせ方」をシステム化している点が最大の特徴だ。事業をフェーズごとに「リーグ戦」で競わせ、 業績に応じて昇格・降格させる という、ゲーム性と規律を兼ね備えた仕組みである。

詳細

サイバーエージェントの強さは、ヒット作を生む「運」ではなく、ヒット作が出るまで打ち続ける「率」と「打席数」にある。

CAJJからCAKKへ(2022年の進化)

長年運用された「CAJJ」プログラムは、2022年に「CAKK」へとリニューアルされた。 CAJJは主に「営業利益」を指標としたリーグ戦だったが、CAKKでは「企業価値(時価総額への貢献)」をより重視するようになった。事業のフェーズを「StartUp」「Growth」「Board」などに分け、それぞれのステージに最適化されたKPIで評価を行うことで、目先の利益だけでなく中長期的な成長を促す設計となっている。

子会社社長の量産

サイバーエージェントには多数の子会社が存在するが、それらはCAKK(旧CAJJ)の枠組みの中で切磋琢磨している。「本体の部長」よりも「子会社の社長」の方が裁量が大きく、若手のエース級人材がこぞって子会社経営を志向する独自のキャリアパスが確立されている。

学べること

  • 「新陳代謝」をシステム化する: 撤退基準(定量的ルール)を持つことで、組織の淀みを防ぐことができる。
  • 「経営者」を育てる: 単なる事業責任者ではなく、PL(損益計算書)とBS(貸借対照表)に責任を持つ「社長」という役職を与えることが、人材育成のスピードを最大化する。
  • ゲーム化(Gamification): 事業運営を「リーグ戦」というゲームに見立てることで、競争心と透明性を高め、組織全体を活性化させている。

関連リンク

成功の鍵

1

明確な「撤退基準」による新陳代謝

「2四半期連続で減益なら撤退」「リリース4ヶ月で月商1,000万円未達なら撤退検討」など、冷徹なルールが明文化されている。これにより、撤退判断につきまとう忖度を排除し、組織の淀みを防ぎ、リソースを成長分野に集中させることができる。

2

「あした会議」という決断装置

役員がチームを組んで新規事業案を競い、藤田社長がその場で「新会社設立」を決議する合宿。単なるアイデアコンテストではなく、翌日には登記手続きが始まるレベルの実践的な意思決定の場であり、ここから多くの子会社が生まれている。

3

「若手社長」の抜擢文化

入社1年目の新卒を子会社の社長に抜擢することも珍しくない。「決断の経験数」こそが経営者を育てるという哲学の下、小さな失敗を許容し、セカンドチャンスを与えるエコシステムが出来上がっている。

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