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制度・プログラム事例

NEDO HiP(大企業等スタートアップ連携・調達加速化事業)

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
インキュベーション 運営中
制度・プログラム概要
運営企業
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
種別
インキュベーション
開始年
2025年
状態
運営中
公式サイト
www.nedo.go.jp/koubo/CA1_100534.html

History & Evolution

2025年度

HiP 第1期実施体 採択・実証開始

NEDOがHiPの最初の実施体(VC・アクセラレーター)を採択。大企業の潜在的課題を仮説整理し、対応するスタートアップを探索するマッチングプロセスの実証を開始。

2026年5月下旬〜6月下旬(予定)

2026年度 公募(中止)

2026年度分の公募は内容再考のため中止となった。2025年度採択の実施体による実証は継続中。

2026年〜

第2期採択・実証展開

2026年度採択の実施体が大企業-スタートアップ間の本格的な調達マッチングを展開。HiP PoP(製品検証フェーズ)へ接続した場合は、さらに踏み込んだ技術検証も支援対象となる。

概要

NEDO HiP(Hypothetical-issue identification and Partnering) は、NEDOが「ディープテック・スタートアップ支援基金」の一環として設けた大企業-スタートアップ連携・調達加速化プログラムである。

従来のオープンイノベーション支援との最大の違いは、大企業が言語化できていない「潜在的・根本的ニーズ」を起点にする点にある。公募テーマにスタートアップが応募するプッシュ型でなく、大企業の課題を専門家と共に掘り起こし、合致するスタートアップを探索・マッチングするプル型の設計を採っている。

プログラムの仕組み

実施体の採択

HiPでは、VC・アクセラレーター等を「実施体」として採択する。これらの民間機関が大企業と接点を持ち、課題の仮説整理・スタートアップ探索・交渉・調達支援を担う構造だ。NEDOが実施体に対して資金支援を行い、実施体が大企業とスタートアップをつなぐ役割を果たす。

実施期間は6〜18ヶ月で、大企業のニーズ整理から始まり、スタートアップとの面談・調整・意思決定支援、調達・購買の実現可能性検証までを一貫して実施する。

マッチングのプロセス

  1. 仮説整理(Hypothetical-issue identification): 大企業担当者と共に「何が課題か」を言語化。表面的な要望だけでなく、事業的・組織的な潜在ニーズまで掘り起こす。
  2. スタートアップ探索(Partnering): 整理したニーズにフィットするスタートアップを国内外から探索。マッチング候補を複数用意し、大企業の選好を確認する。
  3. 調整・交渉支援: スタートアップとの交渉・条件調整に実施体が介在。大企業側の意思決定プロセスへの伴走も含む。
  4. 実現可能性の検証: 調達・購買の実現可能性を検証。必要に応じてHiP PoPフェーズ(製品検証)へ接続する。

HiP PoPフェーズとの接続

HiPで調達可能性が確認された案件は、製品検証フェーズ(PoP: Proof of Product)へ接続できる。PoPフェーズでは実際の業務環境・現場でのトライアルを支援し、スタートアップにとっては「大企業の現場に入れる」実証機会を得られる。

意義とスタートアップへの影響

大企業とスタートアップの連携が進まない根本原因の一つは、「大企業が何を求めているか分からない」という情報の非対称性にある。HiPはVCやアクセラレーターという「橋渡し役」を制度的に組み込むことで、この非対称性を緩和する試みだ。

スタートアップにとっては、自力では接触困難な大企業の調達部門・事業部門への入口を提供する機能を持つ。売上の見通しが立ちにくいBtoB型ディープテックスタートアップが、最初の大企業顧客を獲得する経路として重要性が増している。

2026年度 公募情報

2026年度のHiP公募(2026年5月下旬〜6月下旬受付予定)は、内容再考のため中止となった。2025年度採択の実施体による実証は継続中である。最新の動向はNEDO公式サイトで確認のこと。

関連項目

参考文献・出典

成功の鍵

1

大企業の「潜在ニーズ」から出発するマッチング設計

既存のオープンイノベーション文脈では大企業が「テーマ」を先に公開し、スタートアップが応募する「プッシュ型」が多い。HiPは逆に、大企業が言語化できていない潜在的・根本的ニーズを掘り起こし、そこに合うスタートアップを探索する「プル型」設計を採る。

2

VC・アクセラレーターを実施体として機能させる構造

NEDOが直接大企業-スタートアップをマッチングするのではなく、日々スタートアップと接点を持つVC・アクセラレーターを実施体に据える。スタートアップ探索力・交渉力・伴走力が高い民間機関を通じることで、マッチングの質と速度を高める。

3

HiP → PoP フェーズへの接続

HiPでの調達可能性検証を経て、製品・サービスの実地検証フェーズ(PoP)へシームレスに接続できる設計がある。探索・交渉・調達判断・製品検証という一連のフローをNEDO支援の枠組みで完結させる。

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