概要
SECOM Acceleration Program 2026は、セコム株式会社とAUBA(EIICON)が主催するコーポレートアクセラレーションプログラムである。セコムが2016年から運営する「セコムオープンラボ」の枠組みを継承・発展させ、スタートアップ・ベンチャー企業との技術共創を通じてセキュリティサービスの進化を図る。
2026年度は「セキュリティサービスのアップデート」を全体テーマに掲げ、セコムが持つ法人約112万件・家庭約164万件の顧客基盤と全国24時間365日対応のインフラを共創リソースとして提供する。採択企業には総額300万円の共創支援金を提供予定とする。
プログラムの仕組み
応募対象と参加条件
応募対象は法人登記済みで、プロダクト・サービス・技術を保有するスタートアップ・ベンチャー企業である。最終選考(ピッチ審査会)への参加が可能であることが要件となる。業種・設立年数の制限は設けられていないが、セコムが設定する4テーマのいずれかに対応する技術・ソリューションを持つことが前提だ。
採択後の共創支援
採択企業はセコムが保有する以下のリソースへのアクセスが可能となる:
- 顧客基盤:オフィス向けセキュリティ約112万件、ホームセキュリティ約164万件を実証フィールドとして活用
- 開発リソース:セコム開発センター、セコムIS研究所との共同研究・開発環境
- センサー・運用データ:人検知データ、警備ON/OFFデータ、位置データ等のリアルタイムデータ
- 全国インフラ:24時間365日体制のオペレーションネットワーク
- 医療・安否確認ネットワーク:提携医療機関約6,200病床、約9,400社857万人が利用する安否確認サービス
- ドローン実験場:提携実証場での実証試験対応
4つの募集テーマ
テーマ1:プロアクティブ型セキュリティ(Proactive Security)
「予測・未然防止」機能の実現を目指すテーマ。侵入・盗難・不審行動などの兆候をAIで予測し、事後対応ではなく抑止・牽制・困難化によってリスクを低減する技術を募集する。従来の「異常検知→駆けつけ」というリアクティブなセキュリティモデルを、予測ベースのプロアクティブモデルに転換する構想だ。
テーマ2:ホームセキュリティ × Well-being(Home Security × Well-being)
“もしも”のテクノロジーで”いつも”の快適さを実現するテーマ。セコムのホームセキュリティ機能に、健康管理・ライフログ・パーソナライゼーションを融合させることを目指す。セキュリティを「非常時の保険」から「日常を豊かにするプラットフォーム」へと拡張する方向性を持つ。
テーマ3:地方部のサステナブルなセキュリティサービス(Sustainable Rural Security)
地方部における持続可能なセキュリティ提供モデルの構築を目指すテーマ。人口減少・警備員不足が深刻化する地方部において、従来の「駆けつけモデル」に依存しない低コスト遠隔監視・地域共助型セキュリティモデルを募集する。過疎化が進む地域でのセキュリティ維持という社会課題に対応する。
テーマ4:次世代ドローンのコア技術(Next-Gen Drone)
警備用途における次世代ドローン技術を募集するテーマ。長時間自律飛行、屋内外の領域を超えた警備、高精度センシングを実現するドローン機体・バッテリー・センサー技術が対象だ。セコムが既に展開するドローン警備サービスを次世代化する技術パートナーを探している。
主催・実施体制
本プログラムはセコム株式会社と株式会社eiicon(AUBA運営)が共同で主催する。AUBAはオープンイノベーション支援プラットフォームとして国内最大級の実績を持ち、企業間マッチングと採択プロセスの運営を担う。
参加企業
採択企業は最終選考後に公表される。過去のセコムオープンラボ・アクセラレーションプログラムでは、ドローン・AIカメラ・センサー・ヘルスケアなど幅広い技術分野のスタートアップが採択された実績がある。
関連項目
参考文献・出典
- eiicon「SECOM Acceleration Program 2026」 https://eiicon.net/about/secom2026/