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事業事例

wena ― ソニーSSAP発スマートウォッチ事業がスピンアウトへ、augment AIとして再始動

事業・会社概要
事業会社
ソニーグループ
業界
ウェアラブル / コンシューマーエレクトロニクス
設立/開始
2015年(wena wrist発売)/ 2025年7月(augment AI設立)
開始年
2015年
代表者
對馬哲平
サービスサイト
wena.jp
コーポレートサイト
www.sony.com/ja

History & Evolution

2015年

wena wrist 発売

ソニーの社内新規事業創出プログラムSSAP(Seed Acceleration Program)から誕生。腕時計のバンド部分にスマート機能を搭載する独自コンセプト。

2022年11月

おサイフリンク サービス終了予告

フェリカネットワークスが提供するアプリ「おサイフリンク」のwena対応を2023年12月末に終了することを発表。

2023年12月

おサイフリンク サービス終了

wena wristでのおサイフリンク機能が終了。サービス縮小が本格化。

2025年7月

augment AI株式会社 設立

對馬哲平氏を中心にwena開発チームがスピンアウトし、augment AI株式会社を設立。ソニーから商標・知的財産を譲受、出資も受けて独立。

2026年2月28日

ソニー wena 3 全サービス終了・商標譲渡

ソニーがwena 3の全サービス・サポート・修理受付を終了。「wena」商標およびwena.jpドメインをaugment AIに正式譲渡。

2026年3月17日

wena X 発表・クラウドファンディング開始

augment AIが後継機「wena X」を発表。2026年3月20日からGREEN FUNDINGでクラウドファンディング開始(4万6800円〜)。

発端:バンドから変える、という逆転の発想

2015年、ソニーの若手社員・對馬哲平氏が学生時代に着想したプロトタイプが、社内起業プログラムSSAP(Seed Acceleration Program)を経て製品化された。 それが「wena wrist」だ。スマートウォッチ市場が文字盤ごと置き換えるアプローチを採るなか、wenaは時計バンド部分にFeliCa決済・通知機能・活動量計を集約し、既存の腕時計をそのまま使えるコンセプトで差別化を図った。

大企業の社内プログラムから生まれた製品として、ニッチを突く仮説検証型の設計が際立つ事例だ。高級時計を捨てたくないユーザー層を起点にした市場定義は、後続のスマートバンドにはない独自性を持っていた。

事業縮小から譲渡へ:ソニーの判断と開発チームの選択

wenaブランドの腕時計型ウェアラブルデバイスは、これまでご愛顧いただきましたが、2026年2月28日をもちまして全てのサービスを終了しました。長年のご愛顧に心より感謝申し上げます。

wena公式サイト(サービス終了告知より)

2022年11月、おサイフリンク機能の2023年末終了が予告され、wenaのサービス規模は段階的に縮小していった。しかしこの「撤退」は、事業の消滅ではなくスピンアウトへの布石だった。對馬氏らは2025年7月にaugment AI株式会社を設立し、ソニーから「wena」商標・知的財産の譲受と出資を受けて完全独立を果たした。2026年2月28日のソニー側サービス終了と同時に、商標およびwena.jpドメインがaugment AIへ正式移転した。

新章:wena Xという再出発

augment AIは2026年3月17日に後継機「wena X」を発表した。従来モデルと大きく異なるのは、色LCD搭載と「スマートバンド ⇔ 腕時計」を切り替えられる2-way構造だ。価格は4万6800円〜で、2026年3月20日からGREEN FUNDINGでクラウドファンディングを開始した。

SSAPで生まれた製品が、10年を経て独立した会社の自社製品として市場に戻る。大企業起点のイノベーションが、どのように知財・ブランドを継承しながら独立できるかを示す稀有なケーススタディといえる。

この事例から学べること

  • SSAPのような社内プログラムは、製品誕生だけでなく「事業終了後のスピンアウト設計」まで含む出口戦略があることで、人材と知財を社外に活かす回路を開く
  • 「バンドだけスマートに」という逆転発想は、既存ユーザーの慣習(高級時計を手放したくない)を起点に仮説を立てた点で、顧客文脈から入るプロダクト設計の模範になる
  • 開発者が商標・知財を引き継ぎ独立するモデルは、親会社にとっても事業継続コスト削減と人材リテンションを両立させる構造として評価できる

関連項目

参考文献・出典

成功の鍵

1

SSAPによる社内起業の仕組みがスピンアウトを可能に

ソニーのSSAP(Seed Acceleration Program)は、社員が自らのアイデアを事業化する機会を社内で提供し、wenaのような尖ったコンセプトを生み出した。さらに事業終了後も開発者が商標・知財を引き継ぎ独立できる体制が、持続的なイノベーション文化を示している。

2

腕時計バンドにスマート機能を乗せるという逆転発想

従来のスマートウォッチが文字盤ごと交換するアプローチを採ったのに対し、wenaはバンド部分にFeliCa・通知機能を集約することで、既存の高級時計を活かしながらスマート化を実現した。この逆転発想が差別化の核心だった。

このサイトは生成AIによる情報収集をベースに作成されています。
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