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経営者

久多良木 健

ソニー
近畿大学 情報学部長 / 元ソニー・コンピュータエンタテインメント 会長 兼 CEO

人物概要

久多良木健は、 「プレイステーションの父」 として世界的に知られる技術者・実業家である。1975年にソニーに入社し、社内の猛反対を乗り越えてPlayStationを立ち上げ、世界最大のゲームプラットフォームへと育て上げた。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の会長兼CEOを歴任した後、2022年には 近畿大学情報学部の初代学部長 に就任。出島戦略の先駆的事例を体現した、日本を代表するイントラプレナーである。

経歴

1950年東京都生まれ。電気通信大学電子工学科を1975年に卒業後、ソニー株式会社に入社した。第一開発部、情報処理研究所を経て、1980年代後半に任天堂との共同プロジェクトに深く関わる中で、次世代 3Dグラフィックス技術 の可能性を確信。ソニー独自のゲーム機開発を強く主張したが、「ソニーが玩具をやるなどブランドを傷つける」と社内で猛反対を受けた。

当時の社長・大賀典雄の決断により、1993年にSCEが設立され、久多良木は既存の家電事業部から独立した環境で開発に没頭。1999年にSCE代表取締役社長、2003年にはソニー本体の執行役副社長兼COOに就任した。2007年にSCE名誉会長を経て退任後、2009年にサイバーアイ・エンタテインメントを設立。2022年4月に近畿大学情報学部の初代学部長に就任し、 次世代の技術者育成 に取り組んでいる。

主な実績

1994年に発売された初代PlayStationは、圧倒的な3DCG能力と音楽・映像制作のノウハウを融合させ、 ゲーム業界の勢力図を一夜にして書き換えた。ゲームを子供の玩具から大人のエンターテインメントへと昇華させ、一つの産業を創出した功績は計り知れない。PSシリーズは累計で世界5億台以上を販売し、ソニーの主力事業の一つとなった。

久多良木の挑戦は出島戦略の教科書的事例でもある。既存組織の論理(「玩具はダメ」)と戦うのではなく、 SCEという別組織として独立 し、独自の評価軸で突き進んだ。この構造こそが、大企業の免疫反応を回避しながら革新的な事業を育てる原型となった。

思想とアプローチ

久多良木の思想の核心は、流行を追うのではなく 10年後の基礎技術を見据え、それをプロダクトに落とし込む 確信にある。謙虚であること以上に、自分の信じる「未来」を周囲に示し続けるエネルギッシュなリーダーシップを重視する。技術の美学と市場の実利を高い次元で両立させるビジョナリーとして、決断のスピードと実行力を説き続けている。

「プレイステーションは、テレビのチャンネルを一つ増やすことだ。それはライフスタイルの変革なんだ」

久多良木 健の名言

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