人物概要
田子友加里は、三井物産のベンチャースタジオ Moon Creative Lab で乳児の夜泣き改善アプリ 「Lullaby」 を立ち上げた人物である。慶應義塾大学卒。三井物産でのインフラ事業やEdTech投資の経験を経て、自身の出産・育児体験を事業化に結びつけた。
経歴
2010年に三井物産に入社し、最初はインフラ事業部門で 英国の電力・石炭火力発電事業への出資 を担当した。3年目にブラジルへ赴任し、帰国後は国内外の教育ベンチャーへの出資など EdTech領域の投資 を手がけた。
2017年、ロサンゼルス駐在中に第一子を出産。赤ちゃんが生後6カ月まで2〜3時間おきに起きる睡眠サイクルに直面し、深刻な睡眠不足に悩まされた。現地でスリープコンサルタントの支援を受けて問題を解決した原体験が、 Lullaby事業の着想 となった。
2019年9月、Moonで初開催されたピッチイベントでアイデアが採択され、三井物産ヘルスケア・サービス事業本部から Moon Creative Labにフルタイム出向 した。
主な実績
2021年3月末にオフィシャルアプリ 「Lullaby」 をリリースした。サービスは アプリ、デバイス、小児スリープコンサルタント の3要素で構成される。月齢別の睡眠知識の提供、パーソナライズされた就寝スケジュールの生成、保護者と小児スリープ専門家をつなぐC2Cプラットフォームという3つの機能を備える。
リリースから1年で 1,300件以上の有料小児睡眠相談 を実施し、有料コンテンツ利用者の 99%が夜泣き改善 を達成した。ピジョン株式会社との業務提携も実現し、乳児睡眠の専門家を育成する CISA認定資格取得コース も開講している。
思想とアプローチ
田子のアプローチは、 自身のリアルな育児体験を事業機会に変換する 点にある。欧米では一般的なスリープトレーニングが日本にはほとんど存在しないというギャップを発見し、テクノロジーと専門家の知見を組み合わせてソリューションを構築した。総合商社での投資経験と、当事者としての課題意識が、事業設計の精度を高めている。