プログラム概要
伊藤忠テクノロジーベンチャーズ6号ファンド(正式名称:テクノロジーベンチャーズ6号投資事業有限責任組合)は、伊藤忠商事グループのコーポレートベンチャーキャピタル、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社(ITV)が運営する6号目のファンドである。2025年3月31日に組成完了が公表された。
ファンドサイズは161億円で、ITV が組成してきた同シリーズで過去最大規模となる。AI・ヘルスケア・脱炭素・宇宙関連等の領域に注目し、主にアーリーステージのスタートアップへの投資を志向する。
ファンド構造
GP(無限責任組合員)
- 伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社
- テクノロジーベンチャーズ6号パートナー有限責任事業組合
LP(有限責任組合員)
伊藤忠商事、伊藤忠テクノソリューションズ、伊藤忠丸紅鉄鋼、SMBC日興証券、海外通信・放送・郵便事業支援機構、きらぼし銀行、滋賀銀行、信金中央金庫、住友不動産、西武信用金庫、東京スター銀行、東京センチュリー、中小企業基盤整備機構、ベルシステム24ホールディングス、三菱UFJ銀行、りそな銀行。
LP には伊藤忠グループ各社、メガバンク、地銀、信金、政策投資系機関が幅広く参加し、投資先スタートアップへの事業連携・金融支援・地方展開支援の多層的なリソースが提供される構造となっている。
投資領域
ITV 6号ファンドは、生成AIをはじめとしたテクノロジー進歩の加速を背景に、以下の領域への注目が高まっていると整理して組成された:
- 人工知能(AI) — 生成AI・基盤モデル・AI応用
- ヘルスケア — デジタルヘルス、医療AI、ライフサイエンス
- 脱炭素 — グリーンテック、エネルギー、気候変動関連
- 宇宙関連 — 宇宙利用、衛星、宇宙インフラ
ITV シリーズの系譜
ITV のファンドシリーズは、1号〜5号までの実績を経て6号へと続く。5号ファンドは2020年5月に設立が公表され、6号は5年を経た2025年3月に組成完了。シリコンバレー黎明期から続く伊藤忠グループのスタートアップ投資の流れの中で、過去最大規模として位置付けられる。
期待される効果
LP として参加する伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、別途海外VC(OSS Capital、Dig Ventures)にも出資しており、ITV 6号と組み合わせることで国内グロース×海外シード〜アーリーの二段構えのスタートアップ接続が可能になっている。
関連項目
参考文献・出典
- 伊藤忠商事「伊藤忠テクノロジーベンチャーズ6号ファンドの組成完了について」(2025年3月31日プレスリリース) https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2025/250331.html
- ITV 公式サイト https://techv.co.jp/
- 伊藤忠商事「伊藤忠テクノロジーベンチャーズ5号ファンドの設立について」(2020年5月19日プレスリリース) https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2020/200519.html