概要
SPINX(Spinoff/spinout INnovation eXperience)は、ゼロワンブースターキャピタル株式会社(01Booster Capital)が運営する、大企業・研究機関のスピンオフ・スピンアウトに特化した事業化支援プログラムである。
日本では新規事業創出支援の多くが「大企業の中で事業を育てる」アプローチを採るが、SPINXは「社外に切り出して独立させることを前提とした伴走」という点で明確に差別化される。社内起業家・研究者がカーブアウトの決断から独立法人化・外部資金調達まで一連のプロセスを経られるよう、専門的な支援を行う。
プログラムの構成
メインプログラム
国内全域を対象としたSPINXメインプログラムでは、カーブアウト・スピンアウトを検討する社内起業家・研究者に対して伴走支援を行う。カーブアウトのスキーム設計・資本政策・親会社との交渉・外部資金調達に関するメンタリング・ワークショップが中心となる。
01Booster Conferenceなどゼロワンブースターグループの既存イベント・ネットワークとも接続することで、スタートアップ支援コミュニティ全体との接点も提供する。
SPINX NOVARE(ピッチコンテスト)
SPINX NOVAREは、プログラム修了者・カーブアウトスタートアップ経営者が投資家・パートナー企業の前でピッチする実績発表の場だ。2024年9月には清水建設のイノベーション拠点「温故創新の森NOVARE」で開催され、スピンオフ・スピンアウトを検討する関係者やスタートアップ経営者など約100名が参加した。
このイベントは、「カーブアウトスタートアップという存在を、投資家と社会に可視化する」という啓発的機能を持つ。独立後の資金調達・連携機会の創出に直結する登竜門として位置づけられている。
SPINX KYOTO(地域特化版)
SPINX KYOTOは、京阪神エリアに特化したカーブアウト・スピンアウト促進プログラムである。2025年1月より地元パートナーと連携して開始し、第1期で14名を採択した。
京都・大阪・神戸に集積する大学・製造業・バイオ系研究機関のポテンシャルに着目し、関西発の大企業スピンアウトを増やすエコシステム形成を目指す。エリア特化型プログラムとして、地域の産学官連携パートナーとの協力体制を軸に運営される。
スピンアウト支援という潮流における位置づけ
2024〜2026年にかけて、大企業のカーブアウト・スピンアウトを後押しする民間機関が増加している。UTokyo IPC・出向起業スピンアウトキャピタル・NEDO HiP・01Booster Capital SPINXなど、異なるアプローチを持つプレイヤーが並立している。
SPINXが他のプログラムと差別化される点は、「ゼロワンブースターキャピタルという投資機関が運営主体である」こと、および「SPINX NOVARE・SPINX KYOTOという複数形態でエコシステムを広げている」構造にある。
関連項目
参考文献・出典
- PR TIMES「SPINX KYOTO 第2期参加者募集開始」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000719.000016550.html
- PR TIMES「SPINX NOVARE 2024 開催」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000638.000016550.html
- 01Channel「なぜ今?カーブアウトが再注目されるワケ【01Booster Conference 2024レポート】」 https://01booster.com/feature/playback-01bcf/01bcf2024-spinoff/
- 01Channel「SPINX NOVARE 2024開催、事業会社発スピンオフ・スピンアウトの最前線を探る」 https://01booster.com/feature/intrapreneurship/spinx-novare-2024-talk/