概要
HAX Tokyoは、住友商事とSCSKがSOSV(世界最大のハードウェア特化型アクセラレーターを運営するVC)と提携して2019年に立ち上げた、日本初のHAXアクセラレータープログラムである。ハードウェアスタートアップのプロトタイピング・量産準備・資金調達・マーケティングまでを一体的に支援する。採択基準は「グローバルで戦っていけるかどうか」に設定され、年間約10社の支援を行う。
住友商事がこの取り組みを始めた背景には、商社としての強みであるサプライチェーン・グローバルネットワーク・素材・製造知見がハードウェアスタートアップの成長と親和性が高いという判断があった。スタートアップの持つ先端技術と商社のビジネスインフラを掛け合わせることで、既存事業にはない新市場への参入機会を創出する戦略的意図が内包される。
仕組み
HAX Tokyoは通年で相談・応募を受け付けるオープンな応募形式を採る。採択後は、SOSVの世界ネットワークを通じた技術・ビジネス面のメンタリングと、住友商事・SCSKが持つ事業リソースを活用した実践的な支援が提供される。
支援の柱は4つある。第一にプロトタイプ開発支援で、製造・エンジニアリング面での技術的助言と開発環境の提供を行う。第二に量産準備支援で、住友商事のサプライチェーン知見を活かし、スケールアップの経路を整備する。第三に資金調達支援で、SOSVおよび住商ベンチャー・パートナーズとの接続を含む投資家ネットワークへのアクセスを提供する。第四にマーケット開発で、住友商事の国内外顧客網を活用した販路開拓の支援を行う。
実績
2019年の開始から2024年までの5年間で、採択スタートアップの累計資金調達額は18億円超に達した。住友商事は2022年4月に国内CVC「住商ベンチャー・パートナーズ(SVP)」を新設し、次世代エネルギー・社会インフラ・リテール・ヘルスケア・農業など幅広い分野のスタートアップに投資している。
グローバルCVC体制は米国・欧州・イスラエル・アジア・日本の世界5拠点、累計300社超への投資実績を持つ。HAX Tokyoはこのグローバル投資エコシステムの日本窓口として機能し、採択企業に対してグローバルな投資家ネットワークへのアクセスを提供する。
参加企業
HAX Tokyoの採択企業は非公開または限定的な情報開示にとどまっており、具体的な企業名の網羅的なリストは公表されていない(UNVERIFIED)。ハードウェア・ハードテック領域のシードからアーリーステージのスタートアップが対象となる。
参考文献・出典
- 住友商事「アクセラレータープログラム『HAX Tokyo』立ち上げについて」— https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/release/2019/group/11980
- PEAKS MEDIA「住友商事とハードウェアスタートアップが歩んだ共創の5年間|HAX Tokyo」— https://www.peaks-media.com/7567/
- 住友商事「スタートアップを支援し、起業家に伴走し続ける商社の挑戦」— https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/enrich/contents/0043
- 住友商事「国内CVC『住商ベンチャー・パートナーズ』を通じスタートアップ企業の成長加速・新規事業開発を支援」— https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/topics/2023/group/20230120_3
- HAX Tokyo 公式サイト — https://en.hax.tokyo/