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事業会社

カシオ計算機

CASIO COMPUTER CO., LTD.

G-SHOCKや電子辞書で知られる電子機器メーカー。社内新規事業提案プログラム「IBP(Idea Booster Program)」から生まれたサウナー専用腕時計「サ時計」が9分で完売するなど、ボトムアップ型の事業創出で注目を集めている。

企業概要
企業名
カシオ計算機
業種
電子機器
所在地
東京都渋谷区
創業
1957年
公式サイト
www.casio.co.jp

企業概要

カシオ計算機株式会社は、1957年に設立された日本を代表する電子機器メーカーである。電卓、 G-SHOCK 、電子辞書、電子楽器、電子レジスターなど、「0から1を生み出す」精神で数々の市場を創造してきた。近年は顧客の価値観の多様化に対応するため、従来の 「技術ありき」 の開発から、ボトムアップ型の新規事業創出へと舵を切っている。

新規事業への取り組み

IBP(Idea Booster Program)

カシオは 2020年 から、社員が新規事業の創出に挑戦できるボトムアップ型のプログラム 「IBP(Idea Booster Program)」 を運営している。社内公募でアイデアを募り、審査を通過したテーマの事業開発を進める仕組みである。

IBPの目的は2つある。第一に、 マーケット視点での事業開発プロセス を学びながら、市場調査から開発・販売まで担当者が一貫して推進する人材を育てること。第二に、新しいジャンルの事業を創出すること。「技術ありき」の発想から脱却し、 顧客視点で新しい価値 を生み出せる人材の育成と事業創出を同時に追求するプログラムである。

主な新規事業・事例

サ時計:9分で完売したサウナー専用腕時計

IBPから生まれた最大の成功事例が、サウナー専用腕時計 「サ時計」 である。一人の社員がサウナで感じた「今何分経ったのか分からない」「壁の時計が見えない」という 小さな悩み が開発のきっかけとなった。

この提案に賛同した同期4人が 「TEAMサ」 を結成し、IBPに応募。企画が正式に走り出した。高温でも使える 耐熱電池を新規採用 し、熱に弱い内部部品に温度が伝わりにくい構造を新規設計。火傷防止のため金属部品を避け、外装を樹脂部品で構成するなど、サウナ環境に特化した時計をゼロから開発した。

「サウナに入っていると、今何分経ったのか分からない。目が悪くて壁にかけてある時計が見えない。G-SHOCKのようなタフな時計を作れるカシオなら、サウナでも使える腕時計を作れるはず」

――カシオ計算機 サ時計 開発ストーリー

2024年11月にMakuakeでクラウドファンディングを実施したところ、約 2,200台がわずか9分で完売 。2025年10月に一般販売を開始した。ニッチ市場に向けた製品がこれほどの反響を得たことは、 顧客の「不」に根差した製品開発 の威力を実証している。

開発プロセスの革新

サ時計プロジェクトは、カシオの通常の製品開発とは異なる業務フローを構築した。省リソースでの価値提案を実現したことで社内の活性化に寄与し、 通常とは異なる業務フローの体制構築 に成功したことで、今後のボトムアッププロジェクトのコスト削減にもつながっている。

アプローチと特徴

カシオの新規事業創出の特徴は、 「小さな不満」を事業の種にする アプローチにある。サ時計は、世の中を変える壮大なビジョンから生まれたのではなく、社員個人のサウナ体験における小さな不便から出発した。この「個人的な課題発見→同志の結集→高速プロトタイピング→市場検証」というプロセスは、リーンスタートアップの手法と合致する。

G-SHOCKという 耐久性・タフネスの技術的DNA を持つカシオだからこそ、「100度のサウナでも使える時計」という一見ニッチな需要に対して、技術的な裏付けのある解決策を提供できた。既存のコアコンピタンスと社員の課題意識が掛け合わさった時に、大企業ならではの新規事業が生まれることを示す好例である。

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