フジテレビ
Fuji Television Network, Inc.
「楽しくなければテレビじゃない」を標榜する日本最大級の民間放送局。マスメディアの強みを活かしつつ、YouTube「#シゴトズキ」などデジタル時代の新たな共創プラットフォーム・ビジネスの構築に挑んでいる。
企業概要
- 企業名
- フジテレビ
- 業種
- メディア・エンターテインメント
- 所在地
- 東京都港区お台場
- 創業
- 1957年
- 公式サイト
- www.fujitv.co.jp
新規事業の歴史
History & Evolution
フジテレビジョン設立
1957年11月18日に株式会社フジテレビジョンが設立。1959年3月1日に本放送を開始し、日本の民間放送の一翼を担う。
「楽しくなければテレビじゃない」
革新的なキャッチコピーを掲げ、バラエティ・ドラマの黄金期を牽引。視聴率三冠王を獲得し、ポップカルチャーの中心に。
お台場新社屋移転
丹下健三設計の球体展望室を持つ臨海副都心の新社屋に移転。イベント事業など放送外収益の拡大を開始。
フジ・メディア・ホールディングス体制へ
2008年10月1日、認定放送持株会社に移行し商号を「フジ・メディア・ホールディングス」へ変更。放送事業は新設の株式会社フジテレビジョンが承継し、総合メディア企業グループとしての経営体制を確立。
FOD(フジテレビオンデマンド)本格展開
2005年開始の「フジテレビ On Demand」を「FOD」ブランドへ刷新し本格展開。オリジナル作品の配信など、デジタル時代の視聴体験とマネタイズモデルの構築を加速。
#シゴトズキ プロジェクト始動
清水俊宏プロデューサーがYouTubeを起点としたビジネス共創プラットフォーム「#シゴトズキ」を2021年6月に立ち上げ。放送外の新規事業モデルに挑戦。
ノンブロードキャスト領域の拡大
文化放送との共催イベント「シゴトイノベーション」を開催するなど、放送局のハブ機能を活かした放送外の取り組みが本格化。
経営体制の全面刷新
中居正広氏を巡る問題を受け、1月に港浩一社長・嘉納修治会長が辞任し清水賢治が社長に就任。3月には第三者委員会報告書の公表と併せて取締役を22人から10人へ削減し、41年間取締役を務めた日枝久が退任。6月にはフジ・メディア・ホールディングス社長も清水賢治が兼務し、ガバナンス改革とコンテンツ・IP起点の事業転換に着手。
企業概要
株式会社フジテレビジョンは、フジサンケイグループの中核企業であり、全国のFNN(Fuji News Network)およびFNS(Fuji Network System)系列局を束ねる日本のキー局の一つである。通称「フジテレビ」。1957年の設立以来、数多くの国民的なバラエティ番組、トレンディドラマ、情報番組を世に送り出し、「楽しくなければテレビじゃない」という大胆なキャッチコピーと共に1980年代から日本の大衆文化(ポップカルチャー)とマスメディアの発展を牽引してきた。
お台場の球体展望室がシンボルとなる巨大な本社ビルを構え、地上波放送だけでなく、イベント事業、映画製作などを手がける「総合エンターテインメント企業」である。なお親会社のフジ・メディア・ホールディングスは2026年時点で都市開発・観光事業(サンケイビル)の売却手続きを進めており、コンテンツ・IPを起点とする事業構造への転換を図っている。
事業内容・特徴
主軸事業は地上波・BS・CSを通じたテレビ放送事業と、それに伴うテレビCMの広告収入モデルである。加えて、FOD(Fuji TV On Demand)をはじめとする動画配信プラットフォームの運営、人気お笑いイベントやシルク・ドゥ・ソレイユの日本公演などの大型イベント事業、劇場用映画の製作・出資事業といった「知的財産(IP)」を活用したビジネスモデルが強みである。
圧倒的な知名度を持つ自社コンテンツ(ドラマ・アニメなど)を海外のプラットフォームに販売(輸出)するグローバルビジネスでも成果を挙げている。長年培ってきた「世の中の空気を読み取る力」と「映像コンテンツの制作・プロデュース力」が最大の経営資源である。
イノベーションへの取り組み
「テレビ離れ」と揶揄される若年層のライフスタイルの変化や、YouTube、Netflix、TikTokなどのグローバルなデジタルプラットフォームの台頭により、これまでの「マス(不特定多数のテレビ視聴者)」に向けた一方通行の情報発信と広告モデルだけでは、ビジネスの成長性が限界を迎えつつある。
そこで同社は、既存の組織体制の枠を超えたデジタルトランスフォーメーション(DX)と新規事業創出に取り組んでいる。「ホウドウキョク」のようなデジタル領域における新しい報道のスタイルへの挑戦から始まり、最近では放送外の収益源(ノンブロードキャスト領域)を拡大するための多様なプロジェクトが立ち上がっている。特にビジネス推進部門などが主導する、企業やスタートアップ、学生などを巻き込んだコミュニティビジネスの創出に注力している。
主な実績・ケース
そのイノベーションの象徴的な事例(ケース)の一つが、清水俊宏プロデューサーが立ち上げ、自身がMCを務めるビジネス系YouTubeチャンネルおよび共創プラットフォーム 「#シゴトズキ」 である。
テレビ番組の枠組みではなく、あえてYouTubeというパブリックなプラットフォームを起点にし、企業の経営トップや著名な起業家などの「ビジネスに熱狂する人々」に直接アプローチしている。これは単なる動画コンテンツの制作にとどまらず、そこで築いたキーパーソンたちとの人的ネットワークを活かし、リアルなBtoBビジネスイベント(シゴトイノベーション等)の開催や、学生向けの事業創出プログラムの運営といった「企業情報の非対称性を埋めるプラットフォームビジネス」へと展開している。放送局が持つ「企画力とハブ機能」を新しいマネタイズモデルへと転換させた同社の野心的な挑戦である。
参考文献
成功の鍵
放送局の企画力をBtoBプラットフォームに転換
テレビ番組制作で培った企画・プロデュース力とキーパーソンとのネットワークを、企業間の共創ビジネスへと応用。
デジタルファーストの新メディア開発
YouTube・SNS・FODなど既存放送の枠外で新たな視聴者接点を構築し、テレビ離れ世代へのリーチを拡大。
IP(知的財産)のマルチ展開
自社コンテンツのグローバル販売、イベント化、映画化などIPの多面的活用で放送外収益を最大化。
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