用語集
死の谷(デスバレー)
死の谷(Valley of Death) とは、研究開発で生まれた技術やアイデアが、事業化・商品化に至る前に資金・人材・組織的支援の不足により頓挫してしまう困難な局面のことである。「デスバレー」とも呼ばれ、技術革新のプロセスにおける最大の断絶地帯として知られる。日本の大企業では年間数百億円の研究開発投資に対して新規事業化率が数パーセントに留まるケースが多く、その根本原因として広く認識されている。
定義
研究開発フェーズ(技術的実現可能性の追求)と事業化フェーズ(顧客価値・収益モデル・市場投入)の間に生じる評価軸の断絶から生まれる。研究部門と事業部門の間に「技術を事業仮説に変換する翻訳者」が不在であることが典型的な原因である。米国のNSF(国立科学財団)が1990年代から指摘してきた概念で、大学・研究機関から産業界への技術移転における構造的障壁を説明する言葉として定着した。
主な特徴
- 研究開発部門と事業部門の評価軸が「技術的面白さ」と「来期売上」で乖離している
- 技術シーズを事業仮説に変換する専門チーム(第三の組織)が必要
- PoCとMVPによる段階的検証が「一段ずつ下りて登る」プロセスとして有効
- 外部アクセラレーターやCVCとの連携で社内完結の限界を補う
- 死の谷の先にはダーウィンの海(市場競争)という次なる試練が待つ
さらに詳しく
本用語の 断絶のメカニズム・事業化ゼロになった実例・3つのブリッジ機能 など深い解説は、以下の記事を参照。
関連項目
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