人物概要
進藤かおり(しんどう かおり)は、株式会社パソナグループの NVCF(New Value Creation Fund)投資政策委員会事務局長 である。2013年に設立された社内起業支援ファンドNVCFの運営を統括し、これまでに 約20社 の社内発ベンチャーの設立を導いてきた。前職の投資顧問会社でのファンドマネジャー経験を活かし、事業アイデアの目利きと起業家のメンタリングの両面で社内起業を支援する。
経歴
前職では日系投資顧問会社にてファンドマネジャーとして活動し、ベンチャー企業の分析・投資判断に携わった。2010年にパソナグループに入社し、代表の南部靖之から「志をもってチャレンジする社員の起業を支援する仕組み」の立ち上げを託された。以降、NVCFの制度設計から運営、起業家の伴走支援まで一貫して担当している。
主な実績
NVCFは「 雇用を生み出す起業家 」の輩出を目標に掲げるファンドであり、起案者が子会社株式を一部保有する仕組みを採用している。自己資金を投じることで起業家の真剣度を高めるという設計思想が特徴的である。NVCFの傘下には、2015年設立の「 東北未来戦略ファンド 」(東日本大震災の復興を目的)と、2017年設立の「 地方創生ファンド 」が置かれている。
毎年の「 チャレンジの日 」(創立記念日の2月16日)を中心に、社員からの事業提案を募集。2022年度には 700件を超える提案 が集まり、業務改善案を含めると年間2,000件以上のアイデアが寄せられている。女性向けの「 Awaji Startup Queen Award 」など年4〜5回のコンテストも開催し、社内起業の裾野を広げている。
思想とアプローチ
進藤の投資判断の軸は「 人 」である。事業計画の精緻さよりも、起案者の「志」と社会貢献への強い意志を重視する姿勢を明確にしている。ファンドマネジャーとしての分析力と、起業家のマインドセットを育てるメンタリング力を兼ね備え、事業アイデアの「目利き」と「伴走」の両面から社内起業を支える存在である。
「自己資金を入れることで、起業家の事業に対する真剣さは格段に上がる」
この哲学は、NVCFの制度設計そのものに反映されており、パソナグループの社内起業が高い事業化率を実現する要因の一つとなっている。