用語集
持続的イノベーション
持続的イノベーション(Sustaining Innovation) とは、既存事業の方向性を維持しながら、製品の品質向上・機能追加・コスト削減などを積み重ねて競争力を高めるイノベーションのことである。クレイトン・クリステンセンが「イノベーターのジレンマ」(1997年)において破壊的イノベーションの対概念として定義した。日本の製造業が得意とする「カイゼン」の延長線上にある概念でもある。
定義
既存市場の主要顧客の要求に沿って製品・サービスの性能を継続的に向上させるイノベーション。市場のルールが不変であることを前提とし、高品質・高性能路線を追求する。破壊的イノベーションが市場の前提を覆すのに対し、持続的イノベーションは既存の競争軸を深化させる点で根本的に異なる。
主な特徴
- 既存顧客の要求に応える改善であるため、市場ルールが変わらない前提でのみ有効
- 性能向上が顧客の許容上限を超えた「オーバーシューティング」状態では投資対効果が急低下する
- 持続的改善だけでは破壊的イノベーターに対して無防備になるリスクを内包する
- 両利きの経営では、既存事業チームに持続的イノベーションを担わせ、探索チームと組織的に分離する
- 研究開発予算の9割超を持続的改善に配分する大企業は探索への投資が著しく不足している傾向がある
さらに詳しく
本用語の 20年の改良が無力化された光学メーカーの事例・破壊的イノベーションとの両立策・R&D予算の可視化手順 など深い解説は、以下の記事を参照。
関連項目
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